今回は半導体メーカーの「ソシオネクスト」について紹介していきます。
ソシオネクストの会社概要
まずは会社概要についてまとめていきます
上場 | 東証プライム市場 |
資本金 | 302億円 |
売上 | 1927億円 |
社員数 | 2600人 |
富士通とパナソニックの子会社同士が合併した会社です。
ソシオネクストの事業・将来性
次にソシオネクストの事業内容についてまとめていきます。
事業内容
- ソシオネクストはロジック半導体市場で活躍しているファブレスの半導体ベンダーです。
- 顧客にカスタムSoC(System on Chip)を開発・提供しています。(1つのチップに複数機能がある)
- 「ソリューションSoC」という新しくかつ独自のビジネスモデルを採用しています。
要するに以下の通りです。
- 半導体の設計・量産をしている
- 自動運転・5Gのデータセンター・スマートデバイス向けの半導体に強い
ソシオネクストの業績
次に業績についてまとめていきます
- 業績見通し:
- 2023年4〜12月期の連結決算では、純利益が前年同期比33.1%増の203億円となりました。
- 2024年3月期通期の純利益予想は据え置かれ、前期比13.8%増の225億円を見込んでいます。
- 営業利益は前期比45.1%増の315億円、経常利益は同34.4%増の315億円と予想されています。
- 将来性:
- ソシオネクストは半導体不況でも強く、将来性が高いとされています。
- 2022年にプライム市場に株式上場し、売り上げが停滞せず順調に成長している会社です。
以上のポイントをまとめると、ソシオネクストは技術力とビジネスモデルにより、今後も成長が期待される企業と言えるでしょう。
配当金について
ソシオネクストの配当金についてまとめていきます。
- 2022年3月期の実績では、中間および期末の配当金は0円でした。
- 2023年3月期では、修正後の期末配当が190円で、実績は210円となりました(利回りは2.16%)。
- 2024年3月期の予想では、期末配当が105円(修正後は23円)で、利回りは約1.13%と予想されています
半導体企業は配当金を出さなかったり、微々たる利回りの銘柄が多いですが、半導体企業の中では利回りが高いです。
株価が急落する可能性は?
最後にソシオネクスト株の過去の株価下落についてまとめていきます。
- 大株主の売却:
- 2023年7月6日、大株主である富士通、パナソニックHD、日本政策投資銀行が合わせて約37.5%を保有する株式を一斉に全株売却すると発表しました。
- この売却により、ソシオネクストの浮動株が急激に増加し、株価は1日で23%も下落しました
- 信用取引の影響:
- 当時ソシオネクストの信用買い残は過熱しており、信用倍率が240倍に達していました。
- 信用取引の利用者が多く、売り圧力が高まったことも株価急落の要因となりました。
- 業績の将来性への懸念:
- ソシオネクストは半導体設計のファブレス企業であり、実際の製造は台湾積体電路製造(TSMC)に委託しています。
- しかし、半導体の設計委託は需要が鈍化する可能性が高いとされています。
- 2024年3月期の営業利益は前期比4%増となっており、成長性の鈍化が示されています。
投機的な動きに注意した方が良さそうですね。
まとめ
今回はソシオネクストについてまとめてきました。
急落することもあるので投資にはご注意を。
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