「マネーの公理」で覚えておきたいこと

読書の備忘録

自分用に読んだ本の内容をまとめたものです。読んだのは「マネーの公理」です。

第1の公理「リスクについて」

大多数の労働者から脱するには、お金をリスクにさらさなければならない。リスクの程度としては、大きなリスクを取る必要はなく、ちょっとした刺激が得られる程度でよい。

心配がないなら十分なリスクを取れていない。心配から逃れたら貧困からは抜け出せない。

意味のある勝負をすること

少額を投資(失っても大丈夫な金額を投資)して倍になったとしても、大したリターンは得られない。万が一宝くじのように大きな額が得られるとしても、負ける確率が大きいだけ。

だから心配になるような金額をかけなければならない。

分散投資の誘惑に負けないこと

分散投資ではリスクは低減するが、リターンも減少する。分散をすることで、「意味のある勝負をする」という考えに反する。

投機の対象とすべきものは資産の拡大を望めるものであり、分散のためだけに投資対象を広げるのはやめるべき。

第2の公理「利確について」

投機では、強欲を克服し自己管理できなければならない。強欲になるほど、投機から抜け出すタイミングを逃して結局損をしてしまう。

常に早すぎるほど利食いしないといけない。なぜなら投機で勝ち続けるのがいつまで続くかは分からないから。

強欲から脱するには、あらかじめ利確のルールを決めておく必要がある。

第3の公理「損切について」

投機の見込みが違い、株価が下落し始めたら損切りしなければならない。

ただ大抵の投資家は間違いを認めたがらないので損切りすることができない。そのため、損切のルールが必要となる。

第4の公理「予測について」

予測に基づいて投機するのは上手くいかない。なぜなら株価は人間の心理に影響を受け、人間の心理は予測できないものであるから。

そのため未来が分かるという人のことを信じて投資してはいけない。うまくいったことは誇張して話し、予測が外れたことは話さないから、あたかも成功ばかりしているように見えてしまう。

第5の公理「パターンについて」

お金の世界にはパターンが無く、無秩序で混沌としている。

パターンを見つけて上手くいっている人もいるかもしれないが、単に運が良かっただけ。

特に歴史家(歴史は繰り返す)・チャート・相関と因果関係に気を付ける。見込みが外れたら、すぐに損切りできるように準備をしておくのが良い。

第6の公理「機動力について」

株価が下落し利益が減少or含み損が拡大している状況で、保持する理由がないのに保持し続けてはならない。

特に利益を待って下落相場につかまり続けてはならない。投機では損切のルールが大切となる。

第7の公理「直観について」

投機において、直観は説明できるのであれば信頼できる。なぜなら、過去の経験や知識に基づいたものであるかもしれないから。

ただし、直観と希望を区別することは必要。都合の良い解釈をしないように注意する必要がある。

また直観に自信過剰になってはならない。必ずしも信用できるものではないから。

第8の公理「投機と信仰について」

投機において、信用できるのは自分だけ。迷信などは当てにならない。迷信で金銭的に成功できるなら、それを言っている人は億万長者になっている。

即時の大金と儲け話は大抵は罠。

第9の公理「楽観と悲観について」

楽観主義は投機の敵である。いい気分になり判断を迷わせる。

判断を迷わないためには、ルールを決めて投資することが大切となる。

もし楽観的な気分になったら、事実で正当化できるか判断しなければならない。

第10の公理「コンセンサスについて」

大多数の意見は当てにならないことが多いので、無視した方が良い。自分で考えることが大切。

投機の流行は追わない。悲観の時に買うのが良い。

第11の公理「執着について」

1つの銘柄にこだわってはいけない。ルールに従って損切をすることが大切。

また難平買いをして銘柄にこだわるのも良くない。

第12の公理「計画について」

投機では、長期投資を計画してはいけない。機動力を高くして、投資を継続するのが正しいか評価することが大切になる。

まとめ

投機についてまとめてきました。投機において重要なことは、以下のことです。

  • 利確と損切のルールを明確に決める
  • 事実に基づいて投資を正当化できるか、確かめることが重要
  • 特定の銘柄にこだわらないこと
  • 長期・分散は避ける

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