今回は大河ドラマ「光る君へ」に登場する「藤原道兼(みちかね)」について紹介していきます。
藤原道兼(みちかね)はどんな人物か?重要なポイントを紹介!
玉置玲央さん演じる「藤原道兼」を理解するポイントを挙げていきます。
- 絶対的な権力者となる「藤原道長」の兄
- 藤原兼家(藤原道兼と藤原道長の父)が権力を握る足がかりとなる
藤原道兼は後に絶対的な権力者となる「藤原道長」の兄
まずは家系を整理すると理解しやすいです。
- 「光る君へ」で中心人物となる藤原道長の父が、藤原兼家(かねいえ)
- その兼家には3人の息子がいた
- 最年長が「道隆」、次に「道兼」、最年少に「道長」
父の兼家が権力を狙うため様々に画策していきます。
後に、藤原道長が頂点を極めることなります。
父の藤原兼家が権力を握るための足がかりとなる
道兼は父の兼家が権力を握るために一役買います。
ざっくりとしたエピソードを紹介すると
・道兼は花山天皇に秘書的な役割として仕えていた
・父:兼家より花山天皇を退位させるように命令が出る
・道兼は花山天皇をだまして天皇を退位・出家させる
・そして父:兼家の孫である懐仁親王が天皇として即位し、兼家が権力を握った
当時の政治では、天皇と親戚関係となることが何より重要でした。
これにより、父の兼家、息子(道隆・道兼・道長)らが権力を握っていくことになります。
藤原道兼は結局何をした人物?
藤原道兼は行った重要なことは、先ほど紹介したように、”花山天皇をだまして退位・出家させたこと”です。
この出来事は、寛和の変(かんなのへん)と呼ばれています。
これにより父の兼家は摂政(幼い天皇を補佐する)、関白(成人した天皇を補佐する)という役職に着きます。
当時の天皇は「一条天皇」という兼家の孫にあたる人物なので、祖父:兼家の話を聞くほかにありませんでした。
そのため政治の実権は兼家が握ることとなりました。
藤原道兼は政治の実権を握ったのか?
藤原道兼の父である兼家が政治の権力を握ったことは分かりましたが、その立役者となった道兼はどうなったのでしょうか?
- 父:道兼は政治の実権を握ってからほどなくして病になり、関白の役職を息子に譲ろうとします
- 立役者の道兼は次の関白は自分だと思ってたが、次の関白は長男の道隆となり、父を恨んだ
- ところが数年後、兄:道隆も病となり、いよいよ道兼が関白に就任し狂喜乱舞します
- ですが関白就任後、早々に道兼は病となり亡くなってしまいました
道兼が関白となり政治の実権を握れたのは、たった7日間しかなかったことから「7日関白」と呼ばれています
この後はご存じの通り弟の藤原道長が政治の実権を握っていきます。
道兼は紫式部の母をあやめた?
「光る君へ」の第1話では、藤原道兼が紫式部の母をあやめてしまったことがラストに描かれましたが、本当でしょうか?
答えは、大河ドラマのオリジナルストーリーです。
脚本を担当した大石静さんによると、紫式部との関連性を持たせるために加えたオリジナルストーリーのようです。
まとめ
今回は大河ドラマ「光る君へ」に登場する藤原道兼についてまとめてきました。
大河ドラマを理解する参考になれば。
コメント